資源循環事業
事業概要
南区農業振興公社は、新潟市から資源循環事業の委託を受け、資源循環システムの実施機関として事業の中核を担っていく。
- (1)健康な「土づくり」による環境保全型農業の推進
- (2)市民に対する安全・安心な「食」の提供
- (3)農業者と消費者の互恵による地域づくり
- (4)付加価値を高めた農産物のブランド化と生産拡大
事業内容
- (1)農機具リースによるマニアスプレッター等の導入継続
- (2)畜産農家との連携による堆肥の確保
- (3)JA新潟かがやき しろね稲作部会「特栽米専門部」を中心とした堆肥の施用、効用のPR
- (4)堆肥散布組織AOBA(味方地区)との連携による堆肥散布面積の拡大
- (5)効率的な堆肥散布作業の実施
- (6)環境保全型農業直接支払制度の活用
<豚ふん堆肥の臭気検査の実施>
当公社は耕畜連携の取組みとして、白根地区と味方地区で畜ふん堆肥を水田に散布しています。その事業の一環として8月28日に有限会社キープクリーンの豚ふん堆肥舎において、発酵促進剤(商品名:ラクトヒロックス)を用いた臭気検査を実施しました。検査の内容は、豚ふん堆肥に発酵促進剤を混合して3週間経過した堆肥と通常の堆肥との比較をしました。具体的には臭気測定器で「アンモニア濃度」と「臭気指数」を計測したところ、「アンモニア濃度」は通常の堆肥に比べて1/3以下の濃度でした。また、臭気指数(全ての臭いを測定した値)では、数値の違いは見られませんでした。今後も発酵の状況を調査するとともに「堆肥コンポ」で製造した臭気の少ない堆肥の混入を検討し、臭気削減をすすめます。また、堆肥を利用される稲作農家へは、堆肥散布が終了次第、すき込みをお願いしていきます。
事業実績
実績 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
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白 根 地 区 |
散布量(t) | 162.0 | 204.0 | 188.5 | 198.0 |
散布面積(ha) | 23.5 | 25.3 | 28.8 | 29.7 | |
味 方 地 区 |
散布量(t) | 1,288 | 1,189 | 1,232 | 869 |
散布面積(ha) | 128.8 | 118.9 | 123.2 | 86.9 | |
合 計 |
散布量(t) | 1,450.0 | 1,393.0 | 1,420.5 | 284.9 |
散布面積(ha) | 152.3 | 144.2 | 152.0 | 116.6 |
果樹剪定枝資源循環推進事業
事業概要
南区は果樹栽培が盛んな地域であることから、毎年多くの果樹剪定枝が発生し、その一部は焼却処理される状況にあり、市民からの苦情にも繋がっています。
この事業は、「無煙炭化器」を使用して果樹剪定枝から炭をつくり、樹園地に投入することにより病害虫発生の心配がなく、土壌改良をすすめることにより資源循環型農業の普及を図ります。
事業内容
- (1)貸出対象者 南区内の果樹農家
- (2)貸出の流れ 「届出書」「位置図」の提出 公社または最寄りのJAへ1・南消防署へ2部
- (3)貸出期間 1週間以内
- (4)貸出の条件 無煙炭化器講習会の受講 今後の開催予定は南区、公社、JA等を通じてご案内します。